大島紬に続いては結城紬。地元に近く、親近感湧く結城へと走り、清水ダイブを決めるのか!?
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こじラグ谷中の知ってるつもり? 奄美大島で大島紬を学んだ前回に続いて、今回は茨城県結城市を訪れ、結城紬について学んできました。
もちろん、強力な助っ人も健在! 東京・八王子にある荒井呉服店の若旦那でありながら、生粋のスケーターでもある石毛立介くんが自身の着物をまとって、参戦してくださいました。
東京からクルマで2時間ちょっとかけて到着した茨城県結城市。結城の地は、古くから養蚕が盛んな織物の産地で、現在も日本各地に残る、さまざまな紬織物のオリジン的な存在と考えられています。
他の産地では作り方が発展して変化を遂げていっている中で、いまだに古代からの作り方を踏襲し、変わらぬ製法で作り続けているのが結城紬なんです!
そんな結城の街で、まず向かった先は奥順。明治40年の創業から今日まで永年に渡り、産地問屋として産地の発展に尽力してきた老舗です。
最初に見学させて頂いたのは、整理工場といって、呉服屋さんが一度販売した反物を戻して、反物につけたうどん粉のりを落とす作業をする場所。その反物に合ったのり落としの作業をした後に干して乾かして、購入者の元に届けるわけですね。
ちなみに今年は梅雨が長引き、雨の日ばかりだったんですが、この日は奇跡的に晴れ間がのぞいて、外に干してる姿を見ることができました。日頃の行いの良さですかね(笑)。
続いて向かったのは、機屋さん。結城紬が、国の重要無形文化財として指定されている工程のひとつ、糸つむぎを拝見しに。
通常、糸は強い撚りをかけて丈夫に補強されますが、結城紬の糸は世界に類を見ない無撚糸。左指で糸を引き出し、右指でつばをつけながら、糸にしていくんですが、伸ばす長さによって太さがかわります。
経糸、緯糸、種類によって違った太さの糸をつむぎ、かつ太さのムラがないようにしなくてはならず、さらに一反分の糸量をつむぐには、2~3ヶ月間を要するということで、高い技術と忍耐力が必要とされます!
そして、地機という原始的な はた織機で織り上げるのも結城紬の特徴。労力も時間もかかる製法なんですが、機に張る経糸を腰当てに結びつけ、腰の力で張り具合を調節するので、手つむぎ糸の弾力ある柔らかさを活かすことができ、織るときに無理な張力をかけません。その結果、結城独特の風合いに織り上がります。
高級品となると、一反織るのに1年以上かかるものもあるそう。そりゃ、高額にもなりますよね…。
締めは、奥順にある資料館「手織里」の館長でもあり、結城紬のプロフェッショナル、奥澤さんの案内のもと、結城紬の歴史や背景についてレクチャーを受けていきます。
この後、いろいろお話を聞くごとに結城紬にドップリとハマり、完全に欲しくなってる こじラグ谷中。まさかの2ヵ所目にして かなりハードコアな清水ダイブをしてしまったのか、否かは後編でお届けするとして、スゴくないですか? 結城紬。
この文化が絶えることなく、次の、そのまた次の世代へと伝承されていくことを望みます。
【問い合わせ】
奥順
茨城県結城市大字結城12-2
0296-33-3111
www.okujun.co.jp/
荒井呉服店
東京都八王子市横山町19-8(仮店舗)
042-625-5291
www.araigohuku...
Photo & Video: Naoto Otsubo
Video Edit: Taichi Motoki 【FORZA STYLEは、オジサンによるオジサンのためのチャンネルです】
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