この動画は日本式引き返し編みかけ目法の別の編み方を表した動画です。呼び名もなくて不便ですので、日本式引き返し編みかけ目法改と呼びたいです。現行の引き返し編みは2種あります。糸結び引き出し法、かけ目法です。これも便宜上の呼び名ですが、区別する呼び名もないのですから呼び名をつけるべきと思い、そう呼んでおります。編み方の形式はイースタンアンクロスニッティングメソッドです。
日本の引き返し編みのかけ目法、私はこれを間違えて覚えていたようなのです。どうもおかしい、間違っているのではないかと思い続け、ある日確かめるためにKZitemのフランス式の先生の動画をよく視聴させていただいたのです。その結果やはり間違えていたことがわかったのです。ジャーマンショートロウと混同していたという可能性もありますが、それは定かではありません。ところがその現行の引き返し編みを先生の編まれるとおりに編んで見たところ、編地の左側に大穴が開いていたのです。
それを見た時は非常にびっくりして、自分の目を疑いました。私は自分の日本式引き返し編みのかけ目法で、左側に穴が開いたという経験は一度もなかったのです。ただその編地を編んだ毛糸が痩せていて、棒の号数が合っていなかった? らしいのです。他の毛糸で編んだところ、そこまで穴は酷くはなかったです。でもネット上に上がっている画像を見ると日本式引き返し編みは、右側よりも左側の穴の痕跡が大きいのです。
私がどういう間違いをしていたのかというと、編み進むで2目一度を編んだ後すぐ返してかけ目すべり目をするところを、一目編んでから返してかけ目すべり目をしていたのです。つまりその編み方はジャーマンショートロウの編み進むの編み方と同じです。そのためその編地はジャーマンショートロウのような雰囲気が出るのです。左側に穴は開きませんが、この編み地が現行の編み地より奇麗かどうかは私にはわかりません。現行の引き返し編みは穴はあっても奇麗で、独特の潤いがありますから。
私が間違えて編んでいたこの編み方(改)は、日本式引き返し編みのバリエーションの一つと言えるのではないでしょうか。あるいは日本式引き返し編みとジャーマンショートロウとの融合であるかもしれません。もしよろしかったらこの編み方も、編んで見ていただけたら嬉しいです。こっちのほうが僅かですが簡単です。日本式の引き返し編みは難しいのですが、編んで見ると面白いです。この編み地を裏返して見ると穴が開かない理由がわかります。でも世の中にはかけ目法はこうやって編んでいる人も結構いるのではないかと私は思うのですが。間違えて編んでいる、あるいはそのほうが穴が空きにくいとか、そういう理由で。ところで右側は均等に編むといいそうです。緩むからと言ってギューギュー締めると段で目が揃わず、返って見苦しくなりますので。(緩く編めばもちろん駄目ですけど。)
ジャーマンショートロウは日本式引き返し編みに比べて、工夫があると思います。編み物の伝統の重みが日本とドイツでは違うので、仕方がないのかなと思います。それから裏編みの目を入れ替える時の手法は、フランス式の先生から教えていただきました。感謝しています。段消しの目を入れ替える方法は一つではなく、色々な方法があるそうですが、この編み方はフランス式とはループの向きが違っているので、編み地がねじり目にならないかよく確かめないといけないです。
その他、目の入れ替えのやり方によっては、表の編み地に微妙に影響がでる場合もあるみたいです。右側のことですが、右側は緩みやすくかけ目の渡り糸が長いので、表の編み地に裏の渡り糸が顔を出す、表から渡り糸が見える、両者が分離していないというようなことが起こるみたいです。気にしなければいいことですが…。些細なことではあります。
ご注意…この動画では6、6、6の18という偶数の目数で編んでいますので今まで気づかなかったのですが、5、6、5の16目などという両端の目数が奇数の場合もあろうかと思います。その場合は組み合わせの最後の一目が足りなくなります。そういう場合はそこで打ち止めて、現行の編み方に戻ってください。ジャーマンショートロウとは違い、組み合わせの関係で目数が一目足りなくなるのです。それ自体に特に支障はないようですが、編む上でそれがわかっていないと間違えたと思って混乱するので、それを踏まえた上で編んでください。奇数の場合です。その点にご注意ください。
後述…なぜ間違えて編んでいることに気がついたのかというのも、最終的に目数が合わない時がある(気づかずに奇数で編んでいた)というのも原因の一つだったかも知れません。その時はわからないので、首を傾げて変だ、変だと思うばかりでした。自分の頭の中で、三種の引き返し編みの最後の(編み進むの)形態が漠然としてはっきりしない、順序だって説明ができない…、とにかくそれをなんとかしなければならない。それでフランス式の先生の動画を視聴させて貰ったのです。ジャーマンショートロウ自体も同じフランス式の先生に教えて貰っているんですから。先生には全てお世話になり、本当にありがたく思っています。
注…フランス式とはContinental Knittingのことです。
ご視聴ありがとうございました。
Негізгі бет 日本式引き返し編みかけ目法改
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