大分強盗殺人で「死刑判決」 被告人は無罪主張 控訴する方針
2020年に大分県宇佐市で親子2人が殺害された強盗殺人事件で2日、大分地裁は「被告人が犯人であると優に認められる」などとして大分市の会社員佐藤翔一被告39歳に死刑判決を言い渡しました。
佐藤被告は「事件当日、ユーチューバーを名乗るプロレスマスクの男たちと合流し、事件に巻き込まれた」などと裁判で一貫して無罪を主張していました。弁護側は控訴する方針。
裁判員が会見「重大さに悩んだ」「被告の主張は嘘だと思った」
大分地裁の裁判員裁判で初めて死刑判決が言い渡された今回の裁判。
裁判官とともに判決を決めた、一般の人から選ばれる裁判員が記者会見を行い、死刑という判決に至った胸の内を話しました。
Q:判決をどう感じているか
◆裁判員の男性
「いろいろ悩んだ結果出た判決だがこれは妥当かなと思う」
◆別の裁判員の男性
「重い判決だったと思う。私たちは何日も何日も話し合ってきて、チームとして頑張ってきて結論を出した。私たちも納得して判決が出たと確信している」
Q:裁判の中でどこに悩んだか
◆裁判員の男性
「私たちは素人なので、裁判官の皆さんと話し合った。被告人が本当のことを言っているのか、嘘を言っているのか分からなかったが、嘘だろうと思い、こういう判決に至った」
「検察側は詳しく説明してくれて確かにそうだなと思った。弁護側の意見を聞いた時も、被告人は犯人じゃないのかなと思う時もあったが、最終的には検察側の意見だとみんなで判断した」
◆別の裁判員の男性
「死刑というその重大さに悩んだ。これはもう、裁判員全員悩んだと思う。チームとして決めていくということで心が和んだ。1人で決めるとどうしても負担が大きくなる。チームだったのでここまで来たと思う。偏ることは控えたいというのは、みんな意見があったので、そこで頑張ってここまで乗り切ったと思う」
裁判員制度 事件ごとに裁判員6人がくじで選ばれる
最高裁判所によりますと裁判員制度は2009年に始まった制度です。一般の国民が刑事裁判に参加するもので、事件ごとに裁判員6人と裁判官3人で判決内容を決めます。
裁判員は地方裁判所ごとに、市区町村の選挙管理委員会が、くじで選んで候補者の名簿が作られます。その後、名簿に登録されたことが調査票とともに通知され、事件ごとに名簿の中からくじで候補者が選ばれる仕組みです。
有罪か無罪か、刑の重さといった判決内容は評議で決められます。評議を尽くしても、意見の全員一致が得られなかったときは、多数決になります。ポイントとなるのが有罪判決とする場合は裁判員と裁判官がそれぞれ1人以上含まれていないといけないということです。
大分県の裁判員裁判で初となる死刑判決。弁護側は控訴する方針です。
Негізгі бет 死刑判決決めた裁判員「死刑の重大さに悩んだ」「被告人の主張は嘘だと思った」胸中語る 大分強盗殺人
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