【 山岳遭難事故の統計と分析 】
山には様々な危険がありますが、警察庁がまとめている山岳遭難の概要を見ると一部の事故に集中していることが分かります。
令和4年の山岳遭難事故の発生要因は、道迷いが36.5%、転滑落(転倒、転落、滑落を合算したもの)が36.5%、病気が8.1%、疲労が8.2%となります。この4つで遭難事故全体の9割程度となり、その他のありとあらゆる遭難事故全部をひっくるめても1割程度にしかなりません。
また山岳遭難死亡事故を紐解くと、凡そ半数が転滑落であり、次いで病気、低体温症と続きます。この3つの要因が死亡事故の大半を占めます。(山での死亡事故は死因不明なものも多いので正確な数字は分かりませんが。)
病気は主に65歳以上の方の突然死が中心です。低体温症は転滑落による捻挫や骨折により身動きが取れなくなっての死亡が主な様です。
つまり65歳未満の方にとって、山での死因の多くが転滑落によって引き起こされてる事が分かります。そしてその転滑落の多くはロープによる安全確保で防げます。
山で死なない為には、地形図を読み解く力をマスターする事、コンパスの使い方を身につけておく事、GPSの事前準備を怠らない事、そしてロープによる安全確保を身につける事です。
登山教室 Kuri Adventures では、主にロープによる安全確保を中心とした技術指導を行っています。これが確実に出来れば、山で命を落とす危険性は最小限に抑えられます。
ロープによる確保をしっかりと行ってると時間がかかり過ぎるとの意見を頂くこともありますが、仮に日没して時間切れになっても、適切なビバークギアを携行してればまずそれが原因で死ぬことはありません。でも転滑落を起こせば最も簡単に命を落とすのです。
ロープによる安全確保の習得は、登山者としての責務でもあるかも知れません。是非学習機会を設け、より安全に登山を楽しんでもらえればと思います。
Kuri Adventures では、ロープワーク未経験の方から受講頂けるサービスをご用意しています。
皆様のご参加、心よりお待ちしております!
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栗山祐哉 (くりやま ゆうや)
JMIA 日本登山インストラクターズ協会
上級登山インストラクター
SMPO 日本安全登山推進機構
代表理事
アウトドアブランド " Ferrino "
公式日本人アンバサダー
登山教室 Kuri Adventures
代表主任講師
《著書》
・はじめてのテント山行 メイツ出版
・疲れない山歩きの技術 メイツ出版
・新しい登山の教科書 池田書店
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