この動画はShadow wrap(シャドウラップ)をEastern uncrossed knitting method(直伝)で編んで行くという動画です。この編み方は引き返し編みでして、KZitemのアメリカ式の先生から教えていただいたのです。感謝です。アメリカのニットデザイナーの方が考案されたそうです。イメージ的に言うとアメリカ的なワイルドな雰囲気があると感じていて、デザイン的に気に入っていましたので編んで見たいと思い、自分の編み方(Eastern uncrossed knitting method)で編んだところ、ねじり目が頻発して手に負えず、断念せざるを得ませんでした。
ところが次の日それなら変換はやめて、挿入すればいいという考えがひらめいたのです。それでやって見たところ編地に支障はなく編めましたが、自分の編み方でないフランス式やアメリカ式で編むというと慣れていないので億劫に感じて、編む気がしなくなったのです。それでこの編み方からは遠ざかっていました。
ところが最近コンバインドニッティングの表編みが、ループ変えの一種であるということがわかりました。この編み方は以前フランス式の先生がKZitemで編んでおられたような記憶があるのです。調べて見たところ、やはりその編み方でループ変えをしておられたのです。人の編み方を見るということはそれだけで勉強です。先生に感謝です。
それでその編み方で挿入の最初の所を編めば、少しですが楽ができるのではないかと思ってまたShadow wrapを編んで見たところ、なぜか別のアイデアが浮かび、今度はそれで編んで見ました。挿入というのは靴下の例でいうと、踵全体、あるいは踵の両端(三分の2)をフランス式あるいはアメリカ式で編むというものです。もちろんそれでもいいのですが、ジャーマンショートロウのように必要部位だけ変換ができれば、そのほうが自分が編むに当たってずっと楽だということなのです。
やっとなんとか変換というレベルまで漕ぎつけることができたようですので、動画にしてKZitemにアップしたいと思います。
この編み方で使うのは直伝、ループ変えA、フランス式、ループ変えBとDです。段消しは必ずしもフランス式で編まなくてもいいようなのです。別の編み方で編むと後のループ変えは必要ないみたいなのです。でもあまりいろいろと別の形式で編んでも混乱するかもしれないし、覚えにくいのではないかと思いまして、フランス式で統一して編むことにしました。もちろんフランス式の部位はアメリカ式で編んでもいいのですが、私は右手で糸を持つのに慣れていませんので。
その後段消し部分をよく調べて見たところ、編み方は直伝でいいということがわかったのです。表側は最初の段消しは直伝の左上2目一度、後は左上3目一度、裏側も同様に最初は裏目左上2目一度、後は裏目左上3目一度で編めば大丈夫でした。直伝で編むと引き返す際のループ変えBとDは必要ありません。ただし娘の目は段消しに関係なく、最後までフランス式です。こういうことがわかって見ると、この編み方は案外直伝で楽に編める仕様だったのかもしれません。最初はもうわけがわからなくて、一時はこの編み方は直伝では編めないと思いましたが、編めるようになって良かったです。ただ研究すればもっと楽な方法が見つかるかもしれません。
注意事項としては直伝とフランス式はテンションの掛かりが、アメリカ式のようなわけにはいかないということです。直伝もフランス式もテンションのことは自分で気を付けて調節しなければならないです。そのためShadow wrapのようなアメリカ式で出来上がっているような編み物は、テンションの掛け方に注意しなければならないということです。特に右側の緩みに注意。これは日本式引き返し編みと同じです。日本式の右側は締めすぎると逆効果なのですが、幸いShadow wrapはそういうことはないようです。
両端、特に右側の目が大きくなりすぎると失敗しますので、きつめに編むことです。編みながら釣り合いをとること。Shadow wrapはデザイン的にもいいし、なかなかの引き返し編みであるという印象を受けています。裏もスッキリしているし、なによりも穴が空きません。今度この編み方で靴下を編んで見たいと思います。この編み方はアメリカ式の先生が動画にして出しておられますので、詳しく知りたい方はそちらの動画をご視聴ください。
注…フランス式とはContinental Knittingのことです。
ご視聴ありがとうございました。
Негізгі бет Shadow wrap 変換
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