国内最高齢の28歳で生涯を終えた神戸・王子動物園のパンダ「タンタン」。5月10日に追悼式が行われ、多くの人が涙を流し、最後の別れを惜しみました。
パンダのタンタンが死んでから1ヵ月あまり。10日、神戸市立王子動物園で行われたジャイアントパンダ・タンタンの追悼式。飼育員や一般参列者など約140人が別れを惜しみました。
(飼育員)「あなたがいなくなってから、はや1ヵ月が経ちました。そちらでは体も楽になって、のんびりと仲間と過ごせていますか?これからはゆっくり空の上から見ていてください。でもたまには思い出して、どんな形でもいいから会いに来てくれるとうれしいです」
タンタンの成長記録をまとめたメモリアルムービーが上映されると、参列者は涙を浮かべ、タンタンとの思い出を懐かしんでいました。
(青谷愛児園の園児ら)「たくさん見ることができてうれしかったよ。天国でもたくさん遊んでね。タンタンずっと大好きだよ」
タンタンが生まれたのは1995年。4歳の時、阪神淡路大震災で傷ついた神戸の人たちを元気づけるため、中国からやってきました。ひと目見ようと園内には長い列ができました。人が多くてもおかまいなしのタンタンは笹の葉をムシャムシャ。チャームポイントは丸いフォルムとちょっぴり短めの手足。
長年「神戸のお嬢様」の愛称で親しまれてきたタンタンですが、2021年、体に異変が・・・
(獣医)「1月末に不整脈が発覚して詳しく調べたところ、心臓の収縮力が弱っている」
このとき25歳だったタンタンは、人間で言うと70代のおばあちゃんパンダ。加齢が原因の心臓疾患が見つかりました。
(タンタンのファン)「タンタンと知り合って20年。タンタンも頑張っているから私も頑張ろうと、すごく励まされた20年ですね。1日でも長くそばで見守っていたい」
しかし年齢とともに体力が衰え、今年3月に入ってからは液体の流動食も食べられなくなり3月31日、28年の生涯を終えました。
多くの人に愛され見守られてきたタンタン。タンタンが飼育されていた場所には献花台が設置され、10日も多くの人が足を運びました。
(鹿児島から)「本当に難しい治療だったと伺っています。よく頑張ったねと、ゆっくり休んでね」
(東京から)「タンタンにはありがとうしか・・・人生が変わった気がします」
新型コロナやタンタンの病気などで一度もタンタンに会うことができなかったという女性は、飼育員が毎日SNSに上げる動画を見て一目惚れしたそうです。
(大阪から)「ころんとしてるのがかわいくて、ぎゅーって。きょうもぬいぐるみを一緒に持ってきたんです。もう今この子抱いて寝てるんです。(Q.この子の名前は?)タンタンです。泣かないでおこうと思ったんですけど、やっぱりタンタンの顔を見たら涙が止まらない」
Негізгі бет 【天国でもたくさん遊んでね】28歳で旅立った“神戸のお嬢様”パンダの「タンタン」 飼育員らが最後の別れ【神戸・王子動物園】
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