室町幕府の足利将軍というと、
ひ弱なイメージがつきまといます。
一例を挙げれば、司馬遼太郎は、
北条早雲の活躍を描いた歴史小説『箱根の坂』において、
「ともかくも、
将軍が、対内的にはむろん事実上の国王であったことはまぎれもない。
しかし国王というには、所領がすくなすぎた。
このことは、初代尊氏が野放図なほどに気前がよく、
六十余州のあらかたを配下の者にわけてしまったことによるところが大きい。
第三代義満が、所領よりも富と権威を得ようとし、
明との朝貢貿易で利を得べくつとめたのもむりはない。
ともかくも、
将軍家の武力(所領に裏打ちされる)は、
二、三の大大名が連合すれば踏みつぶされる程度に貧弱なものだった。」
と解説しています。
しかしここ20年で急速に進展した室町幕府研究によって、
室町将軍に対する評価は一新されています。
本チャンネルでは先月と今月の2回に分けて、
室町将軍の実像に迫ります。
(前編はこちら⇒ • 【呉座勇一の日本史講義】室町将軍の再評価ー本... )
ぜひご一緒ください。
講義資料は以下からダウンロード願います。
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Негізгі бет 【呉座勇一の日本史講義】室町将軍の再評価ー本当に弱かったのかー(後編)
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