先日、大峰山の山岳修行に行ってきました。今年は、私の大学時代の友人も一緒に参加してくれました。友人たちは、僧侶ではないので、白い作務衣を着て修行に臨んでもらいました。
私たち僧侶も、山に入る時は、下着など、すべて白いものを身にまといます。お四国のお遍路さんも、白装束を着て歩きますが、今回、友人たちの姿を見て、ふと疑問に思いました。
「何故、白い下着や白装束を身にまとうのだろうか。」この疑問を、お山修行の先達である高木英舟僧正に聞いてみました。高木先達は、次のように教えてくれました。
「白いパンツは、汚れが目立つでしょう。黒いパンツじゃ汚れが分からない。私たちは、普段黒いパンツを履いて、汚れに気づかずに過ごしている。お山に入る時は、真っ白な心で、仏様と向き合い、罪という名の自分の汚れをしっかりと見つめる。
そして、その汚れを修行で綺麗にしてお山を下りてくる。だから、心も身体も真っ白にするために、汚れの目立つ白を着るんだな。」
まさかのパンツの喩えで見事に説明してくださったのです。
高木先達の言うように、私を含め、多くの人は、自分にとって不都合なことや、自分の失敗や罪を直視することを、意識的に、あるいは無意識にためらいます。
臭い物には蓋をしたいのです。
まさに、黒いパンツを履いて、汚れがついても、見て見ぬふりをする。あるいは気づかないでやり過ごしてしまう。それが普段の我々の姿ではないでしょうか。
その様な心を改めて、真っ白な心で仏様に向き合うために、白に身を包むのだと聞いて納得しました。
大峰山の山岳修行は、辻々にある仏様を拝みながら、掛け念仏「慚愧懺悔、六根清浄」と大声で叫びながら登っていきます。
「慚愧」とは、至らぬ自分を反省すること。
「懺悔」とは、知って犯した罪、知らずに犯した罪、そのすべてを反省し、懺悔する気持ちです。慚愧懺悔を祈りながら歩き続けます。
しんどいのです。しんどいからこそ、仏様を通して、真正面から自分と向き合う時間となります。
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