【出典】
オケ創 クラシック音楽大好き
• 命の危険が身近だったレニングラード 名指揮者...
オーケストラの楽屋から 〜N響編〜
• オーケストラの楽屋から 〜N響編〜
日本放送教会(NHK)
【注釈】
マエストロ・フェドセーエフに限らず、年齢を重ねると(高齢になると)テンポを遅くとるという傾向は、カール・ベームやチェリビダッケの例からも明らかです。
ですから、「思い入れがある」だから「テンポが遅くなる」は、必ずしもイコールでないと筆者は考えています。それはマエストロ・フェドセーエフの1986年(マエストロ54歳)の「くるみ割り人形」全曲録音のテンポの速さを聴いてみるとよく分かりますし、およそ80歳を超えられた頃からマエストロのテンポの取りかたが総じて遅くなっていることからも窺えます。
しかしテンポの速さに関わらずマエストロがチャイコフスキー音楽に対して尋常でないほどの「思い入れ」があることについては、30年以上に渡ってマエストロ・フェドセーエフとモスクワ放送交響楽団に魅せられ続けている筆者は断言できます。
ちなみに余談ですがこの「くるみ割り人形」全曲で1stトランペットを吹かれているNHK交響楽団 首席奏者のお一人、菊本和昭さんのその音色、なんと素晴らしい事でしょう!往年のエヴゲーニ・ファミーン(ロシア)さえ思い起こして身震いしてしまいます。
このマエストロ・フェドセーエフとNHK交響楽団による「くるみ割り人形」全曲の演奏後、ブラボーと声の上がるカーテンコールで、マエストロが真っ先に立たせたのがこの菊本和昭さん。そのことからも、菊本さんの素晴らしさは明らかでしょう。(モスクワ放送交響楽団との演奏でさえ、名トランペット奏者ゴンチャローフさんがおられた時でさえ、トランペット奏者を真っ先に立たせたことを私は知りません)
ちなみにこの菊本和昭さん、師事されていた先生が京都市交響楽団の早坂先生であったことを数日前に偶然知って驚きました。(KZitemでのインタビュー動画で知りました。)私などと比較することは、甚だにおこがましいですが、私も20年以上もの昔、早坂先生に習っていたことがあり(私などはへっぽこ&ワガママ&変わり者のラッパ吹きで、早坂先生を戸惑わせること幾度も、幾度もありましたが、忍耐強くロシアへ旅立つ私と関わって下さったこと本当に感謝しています)、そんな古(いにしえ)の偶然にもビックリしました。
ロシアにこんな諺があります
В жизни, случайно не бывает.
(人生で偶然は起こらない)
思わず思い出してニッコリしてしまいました。
Негізгі бет 「音楽には人智を超えた何かが たぶん存在する。それによって生きる希望を得た」 〜 フェドセーエフを語るN響コンサートマスター篠崎史紀 氏
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