イギリス陸上界のスター選手サー・モー・ファラーが、子どものころに不法にイギリスに連れてこられ、使用人として働かされていた過去を、BBCに明かした。
ロンドン五輪とリオ五輪の長距離走(5000メートルと1万メートル)で計4つの金メダルを獲得し、国民的英雄となったファラーさんはこれまで、難民として両親とイギリスで暮らし始めたのだと話していた。
しかし実際には父親のアブディさんは、ファラーさんが4歳の時、ソマリア内戦で流れ弾に当たって死亡したという。ソマリランドは1991年に独立を宣言したが、国際的には承認されていない。
ファラーさんによると、8歳か9歳の時に実家から連れ出され、ジブチの家族と暮らすようになった。その後、会ったことのない、親類でもない女性に、イギリス行きの飛行機に乗せられた。
本名はフセイン・アブディ・カヒンだが、彼を運んだ人たちに、モハメド・ファラーと名付けられた。イギリスに到着後、別の家族の子どもたちの世話をさせられた。
ファラーさんを使用人として使うようになった家族は、最初の数年間は彼が学校に行くことを許さなかった。だが12歳くらいの時、地域の学校に7年生として入学。自分の運動能力に気づいてくれた体育教師に、事情を打ち明けた。体育教師のアラン・ワトキンソンさんは社会福祉当局に連絡し、ファラーさんが他のソマリア人家庭で養育されるよう支援した。
まもなく陸上選手として注目されるようになったファラーさんの、国籍取得を手伝ったのもワトキンソンさんだった。
ドキュメンタリーは13日にイギリスで放送された。イギリス内務省は、ファラーさんの在住資格を問題視するつもりはないと表明した。これを受けてファラーさんは「安心した」とBBCに話した。
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Негізгі бет 「自分はモー・ファラーとして知られているが……」 人身売買されていた英陸上スター
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