『 ゆく秋の 〜竹久夢二をうたう〜 』より
湯涌なる山ふところの小春日に眼閉ぢ死なむときみのいふなり
谷深き片山里をゆくときも妹としあれば都わすれつ
ふるさとの山の峡間の細径を汝が辿りけむ姿ほのみゆ
吾がためにつくるコヽアの匂ひより里居の朝の秋立ちにけり
野守等が朝のいらへをして過ぐる女房ぶりもなれし頃かな
妹がため通草をひくとたちよれば袖も袂も露にぬれつゝ
鱗雲空を掩ひてわたる時人間の子等は山路を越えぬ
斑猫の導くまゝに山路越えきぬ
山がつが木を伐る音の丁々と谷をわたりてひびくなりけり
木の實よりなほあたらしく若き野の草よりかろくよりそへるもの
ゆく秋の渓の沈黙のきはまりてしづかにも我等脣をよす
さやさやに葉ずれの音の涼しさをそがひにききて我等抱けり
さにづらふ木洩れ日のいろの紅の帯解きがてにきく山鳩の声
金沢湯涌夢二館
• 金沢湯涌夢二館のご紹介
• 金沢湯涌夢二館
• 弥生美術館・竹久夢二美術館 紹介ムービー
• 大正ロマンを代表する画家の生涯 竹久夢二につ...
• モデル(恋人)の首をしめる画家 そして… ...
Негізгі бет 組曲 湯涌なる「 1917 里居 YUWAKU 」短歌十三首 作詞 竹久夢二 / 作曲 釋恵一 / 唄 長谷川密 詩・画 竹久夢二(金沢湯涌夢二館所蔵)
Пікірлер