マラウイ湖とカワスズメのお話でした。
以前もどこかで書いたのですが、カワスズメ科のとある魚は、私たちの胃袋に何度か入ってきているかもしれません。
日本では、カワスズメ科のティラピアが
『イズミダイ』という名称で出回る事があります。
刺身にすると、なるほど鯛と似た見た目になります。
お味の方は、鯛よりも身が少しクタっとしていて、うま味が
すこーし控え目です。
しかしながら、お醤油つければ鮮度の落ちた白身魚の刺身なんてほっとんど違いがわからないので
普通に美味しくいただけます。
イズミダイはバイキングなんかで並ぶ事が多く、鯛っぽい白身魚として重宝されています。
一応なんですが、回転寿司でイズミダイが代用魚として使われているというデマがあったりしますが
イズミダイを鯛として提供するのは、景品表示法違反となるので
そうそうな事では代用魚として提供されません。
多分、堂々と『イズミダイ』として提供されることはあるかもしれませんが。
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今回の補足
マラウイ湖カワスズメ科の生存戦略
マラウイ湖では、魚類の90%をカワスズメ科の魚が占めると言われているが
ここまで増えてしまうと、当然カワスズメ科同士での生存競争が各地で勃発する。
その結果、食性だけでなく、繁殖行動にも違いが表れる事となった
カワスズメ科の魚は稚魚を口に入れて保育するマウスブルーディングにより子育てを行う種もいる
一見、この方法ならば子供が安全に育ちやすくなるかと思いきりゃ
競争の激化した環境、他人のマウスブルーディングを利用する輩も現れる
簡単に言うと、托卵である。
口の中で卵を守る親の前で卵を産み、目の前に自分の卵によく似た卵をちらつかせる
その結果、『あれ、全部隠し損ねたわ』と他人の卵を本能的に口に頬張り、守ってしまうのだ。
こうして托卵された卵は、先に守られていた本来の卵より先に孵り、
狩り親の卵や稚魚を食い散らかして成長する。
メスからしたら、迷惑千万である。
珍しい子育て方法で言うと、自分の稚魚を育てるために、餌として再び産卵し、自分の卵を食べさせるという種も存在する。
自らの身を少しづつ犠牲にしながら子育てする、まるで美談の様なオハナシだが
やはりと言うかなんと言うか、こいつも托卵される側の魚である。
しかもその相手は、なんとナマズだ。同じカワスズメ科ですらない。
こうして、赤の他人の子を可愛がりながら自身の卵を分け与える聖母の様な種は、案の定大きくなった他人の子に自分の子を食われて終わる。
托卵が横行するマラウイ湖のスラム街
少しでも他人の受精卵を育てないように、自分の卵を確実に受精させるために特殊な方法で放精を行う種も存在する。
メスは未受精卵を産卵し、即座に口に咥える。
その後、ペアとなったオスはメスの前に自身の尾ひれを突き出す。
尾ひれには、卵に似た見た目の模様があるのだが
これを見たメスは、やはり『あれ、全部隠し損ねたわ』とオスの尾ひれ近くの模様を咥えようとする。
その瞬間、オスは放精し、メスの口内にある卵は無事に受精する。
こうして口で受精したメスは、もう騙されまいと口を固く閉ざす事になる。
ちなみに、オスの『卵に似た模様』には、エッグスポットという名前がある。
名称はエッグスポットだが、そこにあるのは立派な♂なのだ。
事実は小説よりも奇なり
良い言葉ですね
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Негізгі бет 【雑学】アフリカの湖で、あり得ないくらい○○が繁殖している
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