今回の大雨は、さまざまなところに爪痕を残しています。福岡県久留米市北野町では、農家のビニールハウスが浸水し、大きな被害を受けました。
■農家・佐藤弘也さん(31)
「水深がこのくらいまであったので。」
福岡県久留米市北野町で農業を営む佐藤弘也さん(31)は、育てていたチンゲンサイが今回の大雨で被害を受けました。
■元木寛人キャスター
「こちらのビニールハウス、私180センチですが、その高さを上回る2メートルほどの水が押し寄せたということです。」
■佐藤さん
「電気制御盤がダメになりました。あとポンプも水にかぶるとダメなので、ポンプも壊れているので、いまここのハウスでは栽培できる状態にない。」
土への影響、電気設備やポンプの故障など、被害は400万円から500万円に上るということです。
7月10日の記録的な大雨で、佐藤さんのビニールハウスをはじめ、北野町の広い範囲が浸水しました。午前6時ごろには、くるぶしほどの高さだった水が2時間後の午前8時ごろには約2メートルに達していたといいます。
2年前の大雨でも野菜を育てるハウスが浸水し、水につかったチンゲン菜とニラ、あわせて約12トンを廃棄せざるを得ませんでした。
今シーズンは収穫を早めるなど対策をしていました。
■佐藤さん
「今回のように、こんな水位で来るのであれば、自分たちの力ではどうにこうにもならんなと。対策のしようがないなというのが現状ですね。」
佐藤さんは14日も復旧作業に追われていました。
■佐藤さん
「土壌消毒といって、田んぼ以外の泥が流入しているので、病気とか虫の被害が出始めるので、ビニールを広げて太陽熱の温度で土壌中の雑菌や害虫を死滅させる作業です。」
このハウスで野菜を出荷できるようになるまでには、約2か月半かかるということです。
今回の浸水被害の要因となったのは、付近を流れる巨瀬川の越水でした。
■元木キャスター
「私の横を流れるのが筑後川の支流・巨瀬川です。今回の大雨で、この巨瀬川の水位が上昇し、私がいるこの堤防をこえて水が流れていきました。足元には越水の痕がくっきりと残されています。流れた水は、あのビニールハウス一帯を浸水させたということです。」
7月10日午後4時ごろの巨瀬川の映像を7月14日と比較すると、水位がかなり高かったのが分かります。繰り返し襲ってくる大雨に、佐藤さんは悲痛な思いを吐き出します。
■佐藤さん
「我々個人個人で対策するのは無理なのかなと。正直、来年、もしくはことしにもう一回(豪雨を)食らうもんなら、なかなか経営がやっていけなくなるんじゃないかなと。」
周辺の農家では、別の場所で農地を持つ人も多いといいます。佐藤さんもリスクを分散させるため、北野町以外の畑で栽培を始めましたが、地元を思う強い気持ちは変わりません。
■佐藤さん
「地元愛というのもありますので、みんなで励まし合ってまた頑張っていこうという姿勢が僕は好きなので。まだまだこの地域で頑張ってやっていきたいと思います。」
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Негізгі бет 【注目ニュース】ビニールハウスが浸水 被害は500万円にも 大雨で被災した農家の思い
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