監修:武田直邦(中央大学商学部)
私たちの暮らしている、家の庭や公園などには、小さな生き物たちが、たくさん棲んでいます。この虫たちの中には、海に棲むエビや力二の仲間がいることをご存知でしょうか?
エビやカニは『甲殻類』と呼ばれますが、身近な生活環境内に見られる甲殻類とは、実は、ダンゴムシやワラジムシのことなのです。これらは同じ長さの短い脚が沢山あることから、等脚目のワラジムシ亜目に分類されており、海岸の岩場に棲むフナムシも同じ仲間です。
このダンゴムシたちを研究していくと、フェロモンによる集合現象や、陸上環境に適応するための水分保持の生理機構など、古生代のカンブリア紀に発生した、三葉虫やカブトガニを祖先とする海の生き物たちが、次第に陸上へと適応移住してきた様子、すなわち進化の過程を垣間見ることができるのです。 これらのとても身近な虫たちから、自然環境と地球の進化に想いを馳せてみましょう。
(登場人物の肩書きや施設等の名称は番組制作当時のものとなります)
2007年度制作
/ kairo_pr
Негізгі бет 知の回廊 第56回『ダンゴムシから進化を読む』
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