昭和40年代、全国で活躍していた現役蒸気機関車。
貴重な8mフィルム映像をデジタル処理、音声は同時録音のステレオで、
全国地域別・線区別に再編集いたしました。
山陽本線 ① 神戸駅 C575+C5739重連牽引 臨時列車「白鷺号」
昭和46年6月、東海道線京都駅から、山陽本線姫路駅まで130.7kmに、C575とC5739の重連で、旧型客車を牽引する臨時列車「白鷺号」が運転されました。
運転日によっては、C57の調子が悪く、C57+EF58重連運転もありました。
この両幹線は、戦前から電化され、昭和30年代までは、SLによる貨物運転もありましたが、その後は本線上でSLを見る機会は無く、久しぶりのSL運転となりました。
最初の映像に出てくる神戸駅は、東海道本線の終着駅で、また山陽本線の始発駅で、とても重要な駅として発展してきました。
その神戸駅に、C57が重連で旧型客車を牽引して、臨客が走ると言う事で、駅のホームは大変な事になっています。
撮り鉄が、ホームから降りて撮影しています。今ではあり得ない光景です。
電車線には、昭和45年から西明石駅~京都駅間に、横須賀色の113系で、1日6往復の新快速が運行されていました。
山陽本線 ② 兵庫駅⇒新長田駅 C575+C5739重連牽引 臨時列車「白鷺号」
C575+C5739牽引 臨客「白鷺号」は、旧型客車オハ35を堂々12両編成で神戸駅を発車、山陽本線を一路、姫路に向け快走します。
当時は、東海道・山陽本線の京都~西明石間は複々線で、内側の電車線を、快速や普通電車が、外側の列車線を優等列車や貨物列車の種目別運用がされていました。
山陽本線の新長田駅から西明石駅間は、線路の配線が、電車線と列車線が複線となり、列車種目別に走行しています。
併走する普通電車にはまだ吊り掛けモーターの旧型車両が活躍していた時代です。
兵庫駅を通過後、新長田駅の下をアンダークロスして、鷹取駅に向かいます。
列車線外側の線路は、兵庫駅から和田岬線に繋がっていて、途中には、新幹線やブルートレインをはじめ、当時の鉄道最新車両の製造する、川崎重工兵庫工場があります。
反対側は鷹取駅の側にあります、国鉄鷹取工場に繋がっています。
この新長田駅周辺は、阪神淡路大震災で、大変な被害を受けた地域です。
ここでは震災前の風景を見ることが出来ます。
山陽本線 ③ 須磨駅⇒塩屋駅 C575+C5739重連牽引 臨時列車「白鷺号」
山陽本線の鷹取駅、須磨駅を通過したC575+C5739牽引 臨客「白鷺号」は、海岸線沿いを走ります。
この区間は列車の種目別に走行する区間で、画面左側の二線が上下列車線で、画面右側は上下電車線です。
折しも、「白鷺号」に並走して、103系西明石行き普通電車が走ります。
沿線の撮り鉄ファンに遠慮してか、普段では考えられない低速運転です。
山陽本線 ④ 須磨駅⇒塩屋駅間須磨浦公園付近 C575+C5739重連牽引 臨時列車「白鷺号」
カメラは先ほどの海岸線沿いから、須磨海岸の山沿いに移動、須磨浦公園内から撮影しています。
この区間は須磨海岸と鉢伏山が接近していて、その狭い敷地に国鉄山陽本線、旧国道2号線、山陽電車が走ります。
須磨海岸は、その昔は、阪神間で唯一の海水浴場「須磨海水浴場」があった場所で、夏は大勢の海水浴客で賑わっていました。
画面左側が大阪湾で、右側の島影は淡路島で、現在は明石海峡大橋で繋がっています。
東海道本線 ⑤ 摂津本山駅⇒住吉駅 C575+C5739重連牽引 臨時列車「白鷺号」
昭和46年6月、毎週日曜日に運転されたC575+C5739牽引 臨客「白鷺号は、満員の乗客を乗せ大阪駅を出発。
尼崎駅、西宮駅、高級住宅街の芦屋駅を通過、摂津本山駅と住吉駅間を走行します。
この区間は山と海の距離が近く、六甲山系から大阪湾に流れる河川は、六甲の花崗岩を浸食、その砂礫が川の両岸に堆積して、天井川となりました。
そのため、この区間を走る東海道線は、建設当時から、石屋川、住吉川、芦屋川は、川の下にトンネルを通して走る、天井川として知られています。
列車が通過後、画面右側に見えるのが住吉川の隧道です。
平成7年に発生した、阪神淡路大震災では、この区間は大変な被害となり、近くの六甲道駅は高架部分が陥没し、長期間列車の運転が不通になりました。
東海道本線 ⑥ 神戸駅⇒元町駅 C575+C5739重連牽引 臨時列車「白鷺号」
京都から大阪、神戸に停車した臨客「白鷺号」は、終着駅、姫路駅の転車台で機関車の向きを変え、上り「白鷺号」として、姫路5駅から京都駅に向け折り返します。
沿線では、行きも帰りも写真に収めようと、撮り鉄に一般客を交え、沿線は大勢の人だかりなりました。
ここでは、神戸の繁華街、三ノ宮駅と神戸駅間、元町駅上りホームから撮影しました。
上りの「白鷺号」は、神戸市内通過は日没に近く、ビルの明かりも灯る時間帯でした。
SLが牽引する臨客「白鷺号」は、昭和47年に京都梅小路蒸気機関車館開設を機に、C61 2やC62 の大型機関車による運行が、昭和49年まで京都-姫路間に休日を中心に運転されました。
オリジナルフィルムの保存が状態が悪く、画像に傷や埃でお見苦しい箇所があります。
ご了承ください。
Негізгі бет Ойын-сауық 昭和のSL【西近畿編】東海道・山陽本線 C575+C5739重連牽引 臨時列車「白鷺号」
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