置手紙 かぐや姫【1978 5 13 横浜スタジアム】Hally Lord Studio / @hallylordstudio3519
1975年4月12日、東京神田共立講堂で行われた解散コンサートを最後に解散したかぐや姫は、リーダーの南こうせつと山田パンダはソロ、伊勢正三は風として音楽活動を続けます。
1975年8月2日~3日に再結成し、吉田拓郎、山本コウタローらとともに、静岡県掛川市で12時間のオールナイトコンサート「つま恋コンサート」を行い、5万人(警察発表では6万人)の観客を集め、南こうせつと山田パンダはソロ、伊勢正三は風としても出演します。
1978年4月にはアルバム『かぐや姫・今日(Today)』を発売し、期間限定の再結成を行い、1978年5月3日、札幌真駒内アイスアリーナを皮切りに体育館・アリーナツアー「かぐや姫・今日」を全国10会場に再結成コンサートを開催し、この年1978年のパンダの誕生日である5月13日には横浜スタジアムでコンサートを行います。
この時の模様は1985年に『the KAGUYAHIME "Live "forever』としてLP化、95年にCD化され、後にDVDとしても発売されます。
当時完成したばかりの横浜スタジアム行われたコンサートから1978年5月13日に演奏された「置手紙」を紹介させて頂きます。
このスタジアムでのコンサートは日本人で初めてかぐや姫が開催しています。
「置手紙」は『かぐや姫LIVE』に収録され、「22才の別れ」や「なごり雪」にも勝るとも劣らない名曲として知る人には知られている作詞作曲:伊勢正三、編曲:かぐや姫の作品です。
『フォーエバー』に収録されなかったため、“隠れ名曲”扱いされます。
この曲はスタジオ収録音源が存在せず、ベストアルバムなどに収録されている『置手紙』はこの「かぐや姫LIVE」の収録音源になります。
出だしのトレモロ奏法が印象的で、独特のコード進行も当時では珍く、スリーフィンガーによるギターの演奏もこの進行により魅力的に聴こえてきます。
また、カッティングが冴える曲でもあり、このカッティングに憧れてギターを始めた方も少なくは無いでしょう。
この頃の叙情派フォークと呼ばれる曲は一つのストーリーが出来上がっていることが多く、『なごり雪』や『22才の別れ』、後の『あの唄はもう唄わないのですか』なども同様です。
その中でもこの曲は異色と云っても過言ではなくそれだけ歌詞や曲の流れが重要になる一曲です。
歌詞から想像すると「別れる原因は歳の差なのか?行き違いからの亀裂なのか」や「"一緒に暮らしたかった"と云うことは同棲はしておらず、公然の中でななく反対されていたのか?例えば二人の関係は教師と生徒だったりするのか」、そして「捨ててくれと伝えた手紙をはたして本当に彼女は捨てるのだろうか」を巡り巡ります。
『なごり雪』や『22才の別れ』などと一線を弾くのは世界観が完璧で無いがゆえに、想像の余地があると云うことです。
「今日の寂しさは風にごまかされて いつまでも消えそうにない」と云う歌詞にしても「寂しさを風にごまかして(ごまかされて)どこかへ流してしまいたいのに、その風が邪魔をして心の中に閉じ込めてしまう」と云う解釈もできます。
伊勢正三の世界はここにあります。
<置手紙> 作詞 ・作曲/伊勢正三
Am/Am onG/Am onF/E7/
Am/Am onG/Am onF/E7/
Am Em
君はまだたくさんの
Am Em
紙袋をかかえたままで
Dm G7 C /C/
この手紙読んでいるだろう
Dm G7 C C#dim Dm
これで最後の男の気まぐれとして
G Fdim C C7
どこかそこらの窓からすててくれ
F G7 C GonB Am
君となら一緒に暮らしたかった
Dm G7 E7 Am
二人でいつも立ち止まってしまう
Dm E7 /E7/
あの赤いレンガの家で ・・・・・・・・・
Am /Em/Am/Em/
ルンルン ルルル ・・・・・・・・・
F Fm C Am
今日の淋しさは風にごまかされて
Dm G7 Am/Am onG/Am onF/E7/
いつまでも消えそうもない
Am/Am onG/Am onF/E7/
Am Em
ぼくのほんのひとことが
Am Em
まだ二十前の君を
Dm G7 C /C/
こんなに苦しめるなんて
Dm G7
だから行く先は
C C#dim Dm
ぼくの友達に 聞いてくれ
G Fdim C C7
君に会わないで行くから
F G7 C GonB Am
今頃はぼくもまた昔のように
Dm G7 E7 Am
どこかの街の カフェテラスで
Dm E7 /E7/
ビールでも 飲んでいるだろう
Am /Em/Am/Em/
ルンルン ルルル ・・・・・・・・・
F Fm C Am
君が帰るころは 夕暮れ時
Dm G7 Am/Am onG/Am onF/E7/
部屋の明かりはつけたままで
Am/Am onG/Am onF/E7/
アーアアアアーアアアー...
『はじめまして』第2期かぐや姫ファーストアルバム(リリース・1972 4 20)
1.青春 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ/編曲 小山恭弘
2.雪が降る日に 作詞 伊勢正三/作曲・編曲 南こうせつ
3.あの唄が想い出せない 作詞 忌野清志郎/作曲 武田清一/編曲 小山恭弘
4.僕は何をやってもだめな男です 作詞 伊勢正三/作曲・編曲 吉田拓郎
5.加茂の流れに 作詞・作曲・編曲 南こうせつ
6.好きだった人 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ/編曲 小山恭弘
7.ひとりきり 作詞・作曲 南こうせつ/編曲 小山恭弘
8.マキシーのために 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ/編曲 吉田拓郎
9.雨が空から降れば 作詞 別役実/作曲 小室等/編曲 青木望
10.離婚歴三回 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ/編曲 青木望
11.じんじろ橋 作詞 関沢新一/作曲 南こうせつ/編曲 青木望
12.あの人の手紙 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ/編曲 小山恭弘
『かぐや姫おんすてーじ』第2期かぐや姫の最初のライブ・アルバム及びセカンド・アルバム(リリース・1972 12 20)
1.ひとりきり 作詞・作曲 南こうせつ
2.田中君じゃないか 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
3.きっぷ 作詞・作曲 山田つぐと
4.約束です 作詞 及川恒平/作曲 小室等
5.この秋に 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ
6.あの人の手紙 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
7.少女はいつも 作詞 山田つぐと/作曲 南こうせつ
8.今はちがう季節 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
9.好きだった人 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
10.そんなとき 作詞 山田つぐと/作曲 南こうせつ
11.おもかげ色の空 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
『かぐや姫さあど』第2期かぐや姫の3枚目アルバム(リリース・1973 07 20)
1.ポカポカ日曜日 作詞・作曲 南こうせつ/編曲 石川鷹彦
2.アビーロードの街 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ/編曲 石川鷹彦
3.けれど生きている 作詞 山田つぐと/作曲 南こうせつ/編曲 木田高介
4.あてもないけど 作詞 山田つぐと/作曲 南こうせつ/編曲 木田高介
5.黄色い船 作詞・作曲 山田つぐと/編曲 石川鷹彦
6.そんな人ちがい 作詞 伊勢正三/作曲・編曲 南こうせつ
7.神田川 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ/編曲 木田高介
8.遠い街 作詞 伊勢正三/作曲・編曲 南こうせつ
9.突然さよなら 作詞・作曲 南こうせつ/編曲 石川鷹彦
10.大きな片想い 作詞・作曲 南こうせつ/編曲 石川鷹彦
11.僕の胸でおやすみ 作詞・作曲 山田つぐと/編曲 石川鷹彦
『三階建の詩』第2期かぐや姫の4枚目アルバム(リリース・1974 03 05)
1.人生は流行(はやり)ステップ 作詞 山田つぐと/作曲 南こうせつ/編曲 石川鷹彦
2.22才の別れ 作詞・作曲 伊勢正三/編曲 瀬尾一三
3.あの日のこと 作詞・作曲 山田つぐと/編曲 石川鷹彦 木田高介
4.南風知らん顔 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ/編曲 石川鷹彦
5.君がよければ 作詞・作曲 山田つぐと/編曲 瀬尾一三
6.赤ちょうちん 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ/編曲 石川鷹彦
7.雨に消えたほゝえみ 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ/編曲 木田高介
8.うちのお父さん 作詞・作曲・編曲 南こうせつ
9.なごり雪 作詞・作曲 伊勢正三/編曲 瀬尾一三
10.おまえのサンダル 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ/編曲 木田高介
11.この季節が変われば 作詞 伊勢正三/作曲 山田つぐと/編曲 木田高介
12.こもれ陽 作詞・作曲 山田つぐと/編曲 瀬尾一三
『かぐや姫LIVE』第2期かぐや姫の2枚目ライブ・アルバム及び、5枚目のアルバム(リリース・1974 09 15)
1.うちのお父さん 作詞・作曲 南こうせつ
2.僕の胸でおやすみ 作詞・作曲 山田つぐと
3.ペテン師 作詞 喜多条忠/作曲 伊勢正三
4.加茂の流れに 作詞・作曲 南こうせつ
5.君がよければ 作詞・作曲 山田つぐと
6.カリブの花 作詞 山田つぐと/作曲 南こうせつ
7.22才の別れ 作詞・作曲 伊勢正三
8.妹 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ/海 作詞 水谷みゆき/作曲 神山純
9.星降る夜 作詞・作曲 南こうせつ
10.置手紙 作詞・作曲 伊勢正三
11.眼をとじて 作詞・作曲 山田つぐと
12.あの人の手紙 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
13.神田川 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ
『かぐや姫フォーエバー』かぐや姫2枚組解散アルバム(リリース・1975 03 05)
Disc 1
1.この秋に 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ
2.君がよければ 作詞・作曲 山田つぐと
3.ひとりきり 作詞・作曲 南こうせつ
4.ペテン師 (ライブ音源) 作詞 喜多条 忠/作曲 伊勢正三
5.赤ちょうちん 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ
6.あの日のこと 作詞・作曲 山田つぐと
7.マキシーのために 作詞 喜多条 忠/作曲 南こうせつ
8.あてもないけど 作詞 山田つぐと/作曲 南こうせつ
9.うちのお父さん 作詞・作曲 南こうせつ
10.眼をとじて 作詞・作曲 山田つぐと
11.加茂の流れに (ライブ音源) 作詞・作曲 南 こうせつ
12.けれど生きている 作詞 山田つぐと/作曲 南こうせつ
13.僕の胸でおやすみ 作詞・作曲 山田つぐと
Disc 2
1.神田川 作詞 喜多条忠/作曲 南こうせつ
2.雪が降る日に 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
3.おもかげ色の空 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
4.こもれ陽 作詞・作曲 山田つぐと
5.今はちがう季節 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
6.突然さよなら 作詞・作曲 南こうせつ
7.22才の別れ 作詞・作曲 伊勢正三
8.あの人の手紙 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
9.アビーロードの街 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
10.なごり雪 作詞・作曲 伊勢正三
11.黄色い船 作詞・作曲 山田つぐと
12.妹 作詞 喜多条 忠/作曲 南こうせつ
13.好きだった人 作詞 伊勢正三/作曲 南こうせつ
(特別ライブ音源で、曲終了後に「おもかげ色の空」の最終コーラスを観客全員で歌うところも収録されている。)
<参加ミュージシャン>
吉田拓郎 石川鷹彦 木田高介 松任谷正隆 小山恭弘 田中清司 チト河内 後藤次利 他
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