シラクサの数学者であり、古代ギリシャ最大の発明家として知られるアルキメデスを紹介します。
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こんにちは。人からわかる3分技術史。
今日はアルキメデスについて勉強していきましょう。
アルキメデス。紀元前287年頃の生まれ。シラクサの数学者であり、古代ギリシャ最大の発明家として知られます。
アルキメデスは、現在はイタリア領にあたるシチリア島東部の都市シラクサに生まれました。
シラクサは紀元前7世紀にギリシア人が築いた都市であり、シチリア島は土壌が肥沃であったため繁栄を築いていました。
アルキメデスは天文学者の息子であり、その親戚にはのちにシラクサの王となるヒエロンがいました。アルキメデスは青年になるとエジプトのアレキサンドリアに留学します。当時のアレキサンドリアは、エウクレイデスとのその弟子たちにより数学が空前の発展を遂げていました。アルキメデスもその気風の中で学んだと考えられます。その頃のアルキメデスが発明したのがスクリューポンプです。スクリューポンプは筒の中でネジ状の部品を回転させることで、水を巻き上げる機械です。灌漑などに現在も用いられており、「アルキメデスの螺旋」とも呼ばれます。
その後シラクサに帰国したアルキメデスは、数学者、発明家として活躍を続けました。
アルキメデスの生涯は多くの伝説に彩られており、天球儀、水時計、水オルガンといったさまざまな機械を発明したといわれます。
アルキメデスの転機となったのは68歳の頃、紀元前219年にはじまった第二次ポエニ戦争でした。
当時の地中海世界では、紀元前272年にローマがイタリア半島を統一。北アフリカではカルタゴが勢力を拡大し、両者の間で緊張が高まり始めていました。
そのなかでシラクサはカルタゴに味方したため、ローマ軍からの攻撃を受けることとなりました。
そのなかでアルキメデスは、数々の防衛兵器を生み出したといわれます。鏡で太陽光を集めて船を焼く「アルキメデスの熱光線」や、てこの原理で船を転覆させる「アルキメデスの鉤爪」、蒸気の力で砲弾を飛ばす「アルキメデスの蒸気砲」が知られています。
しかし、二年間の防衛ののちにシラクサは陥落。ローマの将軍であったマルケッルスは、噂に聞くアルキメデスに会いたいと考え、彼を呼び出しました。しかしアルキメデスは数学の証明の途中だったためにそれを拒否。呼び出しにきた兵士は怒ってアルキメデスを切り殺しました。紀元前212年、アルキメデス75歳のことでした。
アルキメデスは「利便性を卑しみ、美しいものを求めた」といわれます。その発明の多くは現代でも広く使われているだけでなく、数学においても不朽の成果を残しました。現在においても、古代ギリシャ最大の数学者、発明家として知られています。
以上!
Негізгі бет Ғылым және технология 3分でわかるアルキメデス【古代ギリシャ最大の発明家】
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