日下田 正
益子で200 年以上前の江戸時代から続く日下田藍染工房の9 代目にあたる日下田正さん。
自家栽培の綿花と天然染料の藍染めにこだわり、益子の風土が作り出す「益子木綿」の呼び名を広め、根付かせようと積極的に創作活動を続けています。
藍染め職人、また染物屋の事を「紺屋(こんや/こうや)」と呼びます。
藍染めの歴史は深く、日本においては奈良時代から、世界では4000 年前のエジプト時代へと遡ります。藍染めが国内で盛んになりはじめたのは室町時代に大陸から木綿が入ってきてから。それまで一般庶民にとっては身近な繊維と言えばほとんどが麻でした。そこに木綿が入ってきたことで木綿と相性の良い藍染めの需要が一気に増加。それまでは決まった時期にだけ行ってきた染めの仕事を一年中行うようになります。需要に伴い技術力も上がり、職人の数も増えていきました。
江戸時代になると日本の衣類の大部分は藍で染められるようになり、染めの需要は爆発的に増えます。まさに時代の流行りとも言えるのでしょうか、どこの町にも紺屋が複数件ある、そんな時代だったようです。その当時は栃木県だけも200 件を超える紺屋があり、益子にも数件の紺屋が存在しましたが、これもまた時代の流れか、産業革命後の作業の機械化、化学染料や合成染料の勢いに押され、今では栃木県内でも日下田藍染工房を入れ2 軒のみとなっています。
そんな紺屋の家に育った日下田さんも子供の頃にはそれほど家業に興味が無かったといいます。濱田庄司氏と同じ時代を生きた日下田さんのお父さんは将来における紺屋という仕事の難しさを理解しつつもその技術を後世に残す方法を模索していました。そんな想いを受け継ぐかのように、日下田さんも18 歳のときに家を継ぐべく修行を始めます。東京で柳悦孝(1911 ~ 2003)の内弟子として4 年間織を学び益子に戻り以後40 年。現在に至ります。
栃木県有形文化財指定 日下田藍染工房・日下田正
栃木県文化功労者 日下田正
日下田藍染工房
〒321-4218 栃木県芳賀郡益子町城内坂1
0285-72-3162
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【アトリエ百景】
益子町は栃木県南東にある小さな町。
江戸時代後期から始まった「益子焼」で広く知られています。
1920年代、民藝運動で有名な
人間国宝・濱田庄司氏がこの地に移り住んだことにより、
益子はひとつの転機を迎えます。
濱田庄司以降、国内外の産地、作家との様々な交流が生まれ、
やがて、ものづくりを生業とする人達が
次々と益子に移住してくるようになりました。
そして現在も益子には数多くの作り手が住み、
それぞれのスタイルで暮らしを営んでいます。
このコンテンツは益子町に住む作り手たちのアトリエ、益子の風景を高画質でアーカイブ、発信していくことを目的に制作していきます。
2021年晩夏をスタートとして、以後月1~2回のペースで配信していく予定です。
取材して欲しい作家のリクエスト等あればコメント欄によろしくお願いいたします。
企画・制作:株式会社オフィスましこのね
撮影・編集:栗谷昌克
office-mashiko...
korigin.info
題字:中山久美(益子)
楽曲提供:inweu
2nd ALBUM“点と線の間”より「Nortthern Land」
Hirofumi Suzuki [Gt.]
Takumi Kajima [Gt.]
Atsushi Watanabe [B]
Yoshinori Koutaka [Vn]
Takuhito Kobori [Dr]
inweu.net/
/ inweu_mito
/ @inweu
機材:
Camera : Canon EOS R / SONY XPERIA5
Camera application : Cinema Pro
Resolution : 4K
FPS : 24
Stabilizer : Zhiyun-Smooth-Q2
Edit application : DaVinci Resolve 17
Filming and Editing : Masakatsu Kuriya
Негізгі бет 【4K】アトリエ百景 〜益子編〜 #7 日下田藍染工房・日下田正(紺屋)
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