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記紀には登場しない瀬織津姫は、大祓詞にのみその名が記されます。
毎朝唱えられ続ける大祓詞。旧官幣大社の廣田神社で瀬織津姫に迫ります。
兵庫県西宮市大社町
旧官幣大社 廣田神社
御祭神
天照大御神荒御魂
廣田神社 奥宮
むこやま-じんじゃ
六甲山神社
『我が荒魂は皇居に近づく可からず
當に御心廣田の國に居らしむべし』
天照大神の御神誨(しんかい)
御神誨
神のお告げ、教え
神功皇后は
住吉三神の荒御魂を守り神として
新羅の国に渡り
建国初の海外遠征に大勝利。
凱旋の帰途、
船は海中でぐるぐる回って進まなり
武庫の港に還って占われた。
『我が荒魂は皇居に近づく可からず
當に御心廣田の國に居らしむべし』
(わが荒魂を皇后の近くに置くのはよくない
廣田国の地に置くのがよい)と
山背根子の娘・葉山媛に祀らせたという。
葉山媛
山背根子の娘で、摂津国廣田神社の創祀者
その荒魂の名を、
つきさかきいつのみたま-あまさかる-むかつひめのみこと
撞賢木厳之御魂天疎向津媛命
という。
【瀬織津姫 天照大神の荒魂 説】
つきさかきいつのみたま-あまさかる-むかつひめのみこと
撞賢木厳御魂天疎向津比売命
撞賢木
神事に用いる榊(さかき)
厳御魂
荒御魂
向津比売命
瀬織津姫
【撞と疎】
撞を、斎とすると
心身を清め
疎
洗い流す
『心身を清め川で洗い流す。』
と捉える事も出来る。
祓戸四柱
瀬織津比咩(瀬織津姫)、速開津比咩、気吹戸主、速佐須良比咩
諸々の禍事・罪・穢れを
瀬織津比咩 速川の瀬から大海に持ち出し
速開津比咩 瀬の流れが出会うあたりにいて罪を飲んでしまい
気吹戸主 さらにが根国・底国に息で吹きとばし
速佐須良比咩 が持ちさすらい失う。
(大祓祝詞よりの解釈)
はやかはのせにます
速川乃瀬爾坐須
せおりつひめといふかみ
瀬織津比賣登云布神
おほうなばらに
大海原爾
もちいでなむ
持出傳奈牟
『心身を清め川で洗い流す。』
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