"Aoto Zōshi Hana no Nishiki-e" (青砥稿花紅彩画) is a tale in five acts of kabuki plays. It first premiered in 1862.
The play is frequently known by a number of other names. The name "Benten Kozō" (弁天小僧) actually refers to the main character of the play, a gizoku (honorable thief), one of a band of five such men. Another common name for this play is "Shiranami Gonin Otoko" (白浪五人男, "Five Men of the White Waves"), "shiranami" (white waves) being a term used to refer to thieves.
The character of Benten Kozō, meanwhile, is said to have been based upon a servant at the Iwamoto-in temple on Enoshima, an island dedicated to the goddess Benten.
歌舞伎の人気キャラクター、弁天小僧の登場シーンを #やさしい日本語 #EasyJapanese #SimpleJapanese にリライトしました。
長い話の一場面なので、オチは特にありません。
【音楽・効果音】
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【イラスト】
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スクリプト ----------------
鎌倉に、大きい呉服屋がありました。名前は、浜松屋です。
最近近くで万引きや泥棒が多いですから、浜松屋の人たちは心配して言いました。
「先月あの店に、有名な強盗が現れたと聞きました。日本駄右衛門です」
「こわいですね。でも、日本駄右衛門の手下の、弁天小僧菊之助は、きれいな男だと聞きました。私は会いたいです」
「きれいな男でも、泥棒ですよ。店の商品を盗られたら、私たちの給料がなくなります。気をつけないと」
そのとき、武家のお嬢さんが浜松屋に入りました。とてもきれいで、品がいいお嬢さんです。とても高い着物を着ています。いっしょに来た用心棒の男が言いました。
「浜松屋。この方は、信濃守のお嬢さんだ。もうすぐ結婚するから、その準備で、いろいろな物を買わなければならない」
店の人たちは、たくさん買ってくれる、いいお客さんが来たと思いました。それで、お茶を出したり、いろいろな布をたくさん見せたりしました。
買い物が終わって、番頭さんが算盤で計算しているとき、お嬢さんは高い布を、こっそり懐にいれました。それに気が付いた店の人が、番頭さんに、こっそり伝えました。
「では浜松屋、よろしく頼む」
「あのう、失礼ですが…。お嬢さん、お金を払っていない布を、懐に入れましたね。万引きですよ」
番頭さんが言いました。お嬢さんはびっくりしました。用心棒は、怒って言いました。
「お嬢さんが万引きをしたと? どこに証拠がありますか。失礼な店だ」
「証拠? 証拠はこれですよ!」
番頭さんは、お嬢さんの懐から布を出しました。
「あ、それは…!」
お嬢さんが抵抗しましたから、番頭さんは怒って、お嬢さんの額を算盤で打ちました。用心棒が番頭さんを殴りました。それで、他の人たちも殴り合いになりました。
「その布は、浜松屋のものじゃない。さっき山形屋で買った布だ。印があるから調べなさい」
用心棒が言いました。番頭さんが調べると、確かに、山形屋の印があります。店の人たちはみんな青ざめました。
「申し訳ありませんでした」
店の主人が出てきて、いっしょに謝りました。
「うちの番頭が、本当に申し訳ないことを…」
お嬢さんは、額に怪我をして、血が出ていました。それを見て、用心棒はもっと怒りました。
「嫁入り前のお嬢さんが、顔に怪我をした。謝って済む問題ではない」
「痛い、痛い」
お嬢さんは泣いています。主人はお金を出して、言いました。
「本当に申し訳ありませんでした。お詫びに、これをもらってください。10両です」
「ご主人、10両で済む話じゃありませんよ」
「では、いくらですか」
「100両。100両もらったら、許しましょう」
法外な値段でしたが、はやく帰ってもらいたかったですから、主人は100両出しました。
そのとき、侍が店に入ってきて言いました。
「待ってください、ご主人。その人たちは、嘘をついています」
みんなびっくりして侍を見ました。
「どなたですか」
「お忍びで町へ来ていますから、言いたくないですが。私は信濃守の家臣です。私はずっと見ていました。そのお嬢さん、信濃守の娘だと言いましたね。信濃守に、娘はいません。それに、お嬢さん、腕に刺青が見えましたよ。あなた、男ですね」
「えっ、男…?」
店の人たちはびっくりしてお嬢さんを見ました。お嬢さんは、しばらくうつむいていましたが、にやりと笑って言いました。
「バレてしまったら仕方がない。そう、俺は男だ。俺が誰か、わかるか? わからなかったら教えてあげましょう。俺の名前は、弁天小僧菊之助だ」
弁天小僧は着物を半分脱いで、腕の刺青を見せました。
「この用心棒は兄貴の力丸。捕まえたかったら、捕まえなさい。でも、奉行所でなんと言う? 俺たちが何をした? 山形屋の布を持っていただけだ。それに、怪我をしたのは俺だ。お忍びの侍さん、あんたも奉行所へ行きたくないでしょう」
浜松屋の主人は困りました。そして、お金を20両出して言いました。
「確かに、奉行所へ行くのは都合が悪い。うちの番頭があなたに怪我をさせたのも本当です。この20両は治療代です。これを受け取って、帰ってください」
「20両? そんなはした金…」
侍が、キセルを打って、弁天小僧を睨みました。弁天小僧と用心棒は顔を見合わせました。
「よし、じゃあ、20両はもらってあげる。また来るよ」
そう言って、弁天小僧と用心棒は浜松屋を出て行きました。
店の人たちはホッとして、侍にお礼を言いました。
「本当にありがとうございました。お礼をしたいですから、今晩は、ここに泊まってください」
「そうか、では…」
その晩、浜松屋に、盗賊日本駄右衛門が現れました。
浜松屋を助けた侍は、盗賊の棟梁、日本駄右衛門、その人でした。
------------------------------------------------------------ おわり
Негізгі бет Learn Japanese Through Story (N5):【歌舞伎】弁天小僧/Benten Kozō
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