"Kobutori Jiisan" literally "Lump-removing Old Man" is a Japanese Folktale about an old man who lost his lump (or wen) after joining a party of demons (oni) celebrate and dance for a night.
The tale is a rendition of a tale about a woodcutter (firewood-gatherer) from the early 13th century anthology Uji Shūi Monogatari.
古くは『宇治拾遺物語』にも登場する昔話『こぶとり爺さん』を、#やさしい日本語 #EasyJapanese にリライトしました。
【音楽・効果音】
H/MIX GALLERY www.hmix.net/
DOVA-SYNDROME dova-s.jp/
音人 on-jin.com/
【イラスト】
IllustAC www.ac-illust.com/
こぶとり爺さんーーーーーーーーーーー
昔々あるところに、右頬に大きい瘤があるお爺さんがいました。とても大きい瘤ですから、いつも邪魔です。しかし、お爺さんは気にしませんでした。ほかの人が、瘤のことでからかっても、いっしょに笑っていました。
ある日、お爺さんが山で木を切っていると、雨になりました。おじいさんは木の洞に入って、雨宿りをしました。夜になっても、雨はなかなかやみませんでした。
ふと気が付くと、楽しい音がしています。火のまわりで踊っている人たちがいます。近くへ行って見ると、みんな鬼でした。お爺さんは怖くなりました。でも、踊りが大好きでしたから、音楽を聞いていると楽しくなって、いっしょに踊りはじめました。
鬼たちは、びっくりしました。しかし、お爺さんの踊りはとても楽しいですから、鬼たちも楽しくなりました。それで、朝までいっしょに踊りました。
朝になりました。鬼の頭領が、お爺さんに言いました。
「ああ、楽しかった。お爺さん、今晩も踊りに来てください」
お爺さんは我に返りました。恐ろしい鬼たちと、またいっしょに踊りたいと思いませんでした。
「お爺さん、私たちはもう帰らなければなりません。じゃ、あなたの大切な瘤をもらいましょう。この瘤を返してもらいたかったら、今晩も来てください」
鬼の大将はそう言って、お爺さんの右頬の瘤をつかんで、ひょいと取りました。お爺さんはびっくりして右頬を撫でました。つるんとしています。ぜんぜん痛くないです。
「やった! 瘤がない、瘤がない!」
お爺さんは嬉しくなって、踊りながら町へ帰りました。
もう一人、左頬に大きい瘤があるお爺さんがいました。瘤が邪魔ですから、いつもイライラしています。いつも不機嫌で、とても意地悪でした。
意地悪なお爺さんは、踊りながら帰ってきたお爺さんに会って、びっくりしました。右頬の瘤がありません。
「どうやって瘤を取りましたか」
陽気なお爺さんは、昨日の夜のことを全部話しました。
「鬼といっしょに踊ったら、瘤をとってくれました」
「そうですか。よし、私も鬼と踊りましょう」
意地悪なお爺さんは山へ行って、木の洞に入りました。
夜になりました。楽しい音楽が始まりました。
意地悪なお爺さんは、踊りが好きじゃありません。しかし、瘤をとってもらいたいですから、鬼たちといっしょに踊りはじめました。
鬼たちは、びっくりしました。今晩のお爺さんは、踊りがとても下手です。ぜんぜん楽しくなりません。おいしいお酒も、おいしくなくなりました。
「さあ、私は踊りましたよ。鬼さん、私の瘤もとってください」
意地悪なお爺さんが言うと、鬼たちは怒りました。
「なんだ、おまえは。ぜんぜん面白くない。もう二度と来なくてもいい。昨日もらった瘤を返すぞ」
鬼の頭領はそう言うと、陽気なお爺さんから取った瘤を、意地悪なお爺さんの右頬に付けました。
「ああ、ひどい夜だ。もう終わりましょう。みんな帰るぞ」
それから、意地悪なお爺さんの大きい瘤は、右頬と左頬、ふたつになりました。
ーーーーーーーーーおわり
Негізгі бет Learn Japanese Through Story (N5):こぶとり爺さん / How an Old Man Lost his Wen
Пікірлер: 14