Shita-kiri Suzume, translated literally into "Tongue-Cut Sparrow", is a traditional Japanese fable telling of a kind old man, his avaricious wife and an injured sparrow. The story explores the effects of greed, friendship and jealousy on the characters.
昔話『舌切り雀』を #やさしい日本語 #EasyJapanese でリライトしました。地味なようで、結構皆さん知っている「大きいつづらと小さいづつら」の話です。
【音楽・効果音・イラスト】
DOVA-SYNDROME dova-s.jp/
音人 on-jin.com/
IllustAC www.ac-illust.com/
いらすとや www.irasutoya.com/
スクリプト(動画の字幕と完全に一致するものではありません)---------
昔々あるところに、お爺さんとお婆さんがいました。ある日、お爺さんはケガをした雀を見つけました。お爺さんはスズメを家に連れて帰って、手当をてしてあげました。雀は親切なお爺さんが大好きになりました。お爺さんも雀が大好きになって、いつもいっしょにいました。
それまでお爺さんは、お婆さんを大切にしていましたが、お爺さんが雀のほうを大切にしましたから、お婆さんは嫌な気持ちになりました。
ある日、お婆さんは、ご飯を煮詰めて糊を作りました。障子を張り替えるときに使う糊です。障子の古い紙をとってから、振り返ると、雀が糊を食べていました。お婆さんは、とても怒りました。
「悪い雀だ。私の糊を食べた舌は、この舌か」
お婆さんは、雀の舌を切りました。そして、雀を山に捨てました。
お爺さんは、それを聞いて、とても悲しくなりました。山へ行って、雀を探しました。
「雀、私の雀、どこにいますか。大丈夫ですか」
お爺さんは、山の奥へ、奥へ行きました。
「お爺さん、こちらです」小さい声がしました。見ると、藪の中に小さい宿がありました。雀がたくさんいます。雀の宿です。お爺さんの雀もいました。
「ようこそ、お爺さん。今まで私たちの仲間を親切にしてくれて、ありがとうございました。お礼に、この宿で、ゆっくりしてください」
雀たちはお爺さんに、美味しいご飯をたくさん出したり、歌ったり踊ったりして、お爺さんをもてなしました。
帰るとき、雀たちはお爺さんに、大きい箱と、小さい箱を見せました。
「お爺さん、お土産です。大きい箱がいいですか、小さい箱がいいですか。どちらか一つ、持って帰ってください」
お爺さんは、「いえいえ、もう十分もらいました。お土産は結構です」と言いました。しかし、雀たちは「どうぞ、どうぞ」と勧めます。
「では、大きい箱は重いですから、小さい箱をもらいましょう」
お爺さんは小さい箱をもらって帰りました。
家へ帰って箱を開けると、中に金銀財宝がありました。
お婆さんは、お爺さんの話を聞いて、怒りました。
「バカですね、お爺さん。どうして大きい箱をもらいませんでしたか。今から私が、大きい箱をもらいに行きましょう」
お婆さんは、お爺さんに道を聞いて、雀の宿へ行きました。
「ようこそ、お婆さん」
雀たちは、お婆さんに料理を出しました。お婆さんは、イライラして言いました。「私は、お土産の箱をもらいに来ただけです。はやく箱を出してください」
雀たちは、大きい箱と小さい箱を持ってきました。
「お婆さん、お土産です。大きい箱がいいですか、小さい箱が・・・」
「もちろん大きい箱です」
大きい箱はとても重かったですが、お婆さんはなんとか背負うことができました。
「家へ着くまで、絶対に開けないでください」
「うるさいね、もう用は無いよ」
お婆さんは山を下りました。
大きい箱は、とても、とても重かったです。お婆さんは疲れて、途中で休みました。箱をおろすと、中を見たくなりました。
「ふふふ、こんなに重いですから、きっとたくさん金銀財宝が入っているでしょう」
雀たちは「家へ帰るまで、絶対に開けないでください」と言いましたが、お婆さんは箱を開けました。すると、中から妖怪や鬼、虫や蛇がたくさん出てきました。
「助けて~!」
お婆さんは箱を置いたまま、逃げ帰りました。
お爺さんは、お婆さんの話を聞いて、言いました。
「お婆さん、意地悪なことをしたり、欲張ったりしたら、後で悪いことがおきます。これからは、みんなに親切にして、欲張らないでくださいね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーおしまい
Негізгі бет Learn Japanese Through Story (N5):舌切り雀/Tongue-Cut Sparrow
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