カルロス・デ・セイシャス (Carlos de Seixas)
【トッカータとメヌエットハ短調】Tocata 5 And Minuet in C Minor
Clavichord Salon Concert Series:2024年6月16日 神楽坂@アルタムラ
クラシック音楽における【トッカータ】というと
音楽的には早いパッセージをイメージするが
ここではむしろ
鍵盤そのものと戯れるような
「Toccare =触れる」ということの原点を思い出す
鍵盤にそっと触れて
心の琴線に触れる
指先から溢れ出る切ない歌は
三拍子の踊りと相まって
寄せては返す波のような
巡り来るリズムの中に
儚くも力強く響く
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《セイシャスについて》 カルロス・セイシャス(1704-1742)
教会オルガニストの父親から譲り受けて自身もオルガニストとしてリスボンで活動する。
ここでドメニコ・スカルラッティにチェンバロを習っている。
1755年のリスボン大地震によって楽譜の大部分がなくなってしまったことが残念ではあるが、約100の現存するソナタ作品を見ると、当日流行していたいろいろなスタイルを取り入れていたことがわかる。
バロック期の【トッカータ】、【ギャラント様式】、ドイツの【多感様式】【マンハイム楽派】、フランスの【メヌエット】、スカルラッティによってもたらされたイタリア様式などがセイシャスの作品には含まれる。(彼は殆どリスボンの外に出たことはなかったが。)
彼の作風は何か特定の形式に縛られることはなく、即興的な作品が多い。
セイシャスは17世紀バロックの様式を学んで自分のものにしながらも18世紀のギャラント様式、つまりより自由な旋律、より素朴なテクスチュア、トニックとドミナントの強調、に向けて意欲的な作風を見せた【架け橋】として大切な存在である。
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【トッカータハ短調】
三拍子の楽曲から浮かぶのは、どこか寂しげな旋律
しかし曲が進むごとにどんどんとボルテージが上がる
それは細かく書かれた即興的でありながらも確かなリズム
ポルトガルの今も受け継がれている【サウダージ】
【郷愁】とも訳される言葉と共に
この【トッカータ】は
儚さの中にもしっかりとしたリアリティを持って心に燃え盛る命のリズムを
この現代に堂々と響かせている
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《新シリーズ:Clavichord Salon Concert 》
先週から連続して、クラヴィアコードならではの少人数、サロン型のコンサートの様子をお届けいたします。大ホールでのコンサートにはない贅沢な空間、ひと時の魅力を感じて頂ければ幸いです。
今週から、シリーズで「切り出し映像」などを配信予定です。
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Performed by Megumi Tanno
(playing a clavichord, built by Itaru Ohtagaki)
2024年6月16日収録
Focacceria ALTAMURA
www.altamura.jp/
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鍵盤奏者 丹野めぐみのオフィシャル動画、紹介していきます。
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