モーツアルト 「ウィレム・ヴァン・ナッサウ」による7つの変奏曲 ニ長調 K.25 (1766年)
ネーデルラントの歌
7 Variations on "Willem van Nassau", K. 25
Fortepiano: Megumi Tannno (丹野めぐみ)
【ヴィレム・ヴァン・ナッサウの歌による7つの変奏曲 二長調 KV 25 (1766) 解説】
この曲は、私が8年間過ごしたオランダの古き街並みが残るデン・ハーグかアムステルダムで作曲された。
【変奏曲】は、作曲家の生きた時代の空気感をいち早くキャッチできるジャンルである。
オペラのメロディーや街中で流行っていたメロディーをその鮮度を保ったまま、その上で自由自在に変化していく万華鏡のようなもの。
最初のテーマは、曲全体を通じて展開されながらも、また戻って来るところに深い安心感とグランウンディングを感じる。
モーツァルトのお父さんの手紙にも、この歌が街中に溢れていたとあったから、モーツァルトにとって、このメロディに親しみを感じていたのであろう。
1765年の暮れから姉のナンネルもモーツァルト自身も生死を彷徨うほどであったのに、ここに聞こえるのは颯爽とした風。
どんな時も軽やかなムーブメントを起こすことができるモーツァルトの奇跡。
©Megumi Tanno
使用楽器:ノイペルト社製 1815年 ルイ・デュルケン・モデル
Megumi Tanno plays on fortepiano built by Neupert, Louis Dulcken model (1815)
2023年7月24日 Bechstein Centrum Tokyo Seal収録
〔フォルテピアノ “デュルケン” の調べ〕より
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日本と欧州を中心に活動を広げる丹野めぐみは、独自のプログラムで世界を魅了する【鍵盤奏者】である。 オランダの王立音楽院古楽科で研鑽を積み18世紀から現代音楽まで幅広く興味を持つ。クラヴィコード、フォルテピアノ、ピアノをプログラムによって自由自在に組み合わせることで独自の世界観を提唱し続けている。
2001年東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、デン・ハーグ王立音楽院古楽科フォルテピアノ科入学。2007同音楽院修士課程卒業。在学中はアメリカのコーネル大学のサマーアカデミーを受講。ブルージュ国際コンクールやジョン・ケール国際コンクールなどで受賞を重ねた。 2009年ファン・ヴァッサナール国際古楽コンクールにて優勝。オランダやベルギーの都市14ヶ所で演奏し、その記録がオランダのラジオやテレビで放送された。
日本、ヨーロッパ(スイス、オランダ、デンマーク、スペイン)中国(上海、成都、寧波、蘭州等)の音楽シーンにおいて、アドリアナ・アルカイデ、ミヒャエル・ツァルカ、アントニオ・ピリコーネ、ヒングン・チョウ、ヨルン・デンヘルダー、ルチア・ズワルト、レオニド・ゴロクホフ、ホセッチュ・オブレゴン等世界のリーディングプレイヤーたちと演奏活動を続けている。
Негізгі бет Mozart :7 Variations on a Dutch song 'Willem van Nassau' D major K.25【ヴィレム・ヴァン・ナッサウの歌による7つの変奏曲 二長調】
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