今回のLangRobo研究会では、東京工業大学大学の篠崎 隆宏先生から最近のご研究についてご紹介いただきました。
・講演者:篠崎 隆宏先生 (東京工業大学)
・発表タイトル:内発的動機付けを備えた自律エージェントによる音声言語獲得
・概要:音声言語や文字言語の使用は、人間の知性の重要な要素である。連続信号を扱う必要がある分、機械学習の観点からは音声言語の方が文字言語のモデル化よりも複雑である。しかし人間にとってはむしろ音声言語の方が基本的であり、乳幼児は特別な教育を受けなくても周囲との関りの中で自然に音声言語を獲得する能力を備えている。具体的なメカニズムは未解明であるが、音声言語の獲得には感覚のシンボル化を含め人間の知性の根幹にも関わる様々な学習・認識能力が用いられていると考えられる。本研究では、音声対話という人間社会において観察される複雑な現象の根本原理を内部状態と内発的動機付けを備えた自律エージェントによる行動最適化プロセスとして定式化する。そしてこの定式化に基づき、特定の言語知識を全く持たない状態からラベル付きデータを用いずに音声言語を獲得できるエージェントを提案する。また、学習を効率化する目的で工夫したエージェントの内部構成と脳構造との対応や、内発的動機付けと自由意志の関係について考察する。
※先日アップロードした動画の音声に一部不具合がありましたので、不具合修正後の動画を再公開しております。
Негізгі бет 第19回 Language and Robotics研究会:篠崎 隆宏先生 (東京工業大学)「内発的動機付けを備えた自律エージェントによる音声言語獲得」
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